A.T
Interview02
未知の技術を学びながら、
「製造の視点」を持つ
開発者として成長。
A.T
iCasカンパニー開発本部 部品開発グループ
2020年 新卒入社
医工農学総合教育部 工学専攻 応用科学コース 専攻修了
入社動機
「素材だけでなく部品製品の開発にも」「高分子化学だけでなく多様な技術分野に」そんな開発者としてのチャレンジ精神からTOMOEGAWAに応募。
私の話を聞いてくれた。
どこよりも前のめりで。
TOMOEGAWAへの就活の話を聞かせてください。
私は、紙だけではなく、プラスチック製品や部品の開発製造にも参入している点、さらに抄紙技術や塗工技術、粉体加工技術といった様々な固有技術に魅力を感じて、TOMOEGAWAに応募しました。いろいろな業務や技術に挑戦できそうと期待が膨らみましたが、入社理由はそれだけではありません。会社の雰囲気や社員の皆さんの人柄にも魅かれました。特に印象に残るのは、採用面談。面接官の方が、私の大学での研究テーマ、電気を通すプラスチックの話を、どの会社よりも前のめりになって聞いてくださいました。貪欲に、新しい知識を取り入れようとする姿勢に、感銘を受けました。
入社して、どんな感想をもっていますか?
TOMOEGAWAに入社して、仕事をすごく楽しめてるなと感じています。学生時代は、自分のやってる研究の中で、目標とする実験データが出せればよかったのですが、企業の開発者は、自分の実験データだけでなく、生産性や納期を考慮することが求められます。取り組まなくてはならない課題が増えて、理解しなくてはいけない技術が多くなったのは大変ですが、その分、多くの知識が得られます。これまで高分子化学中心に勉強してきた私からすると、金型や研磨など、まったく知らなかったものづくりの技術に触れるのはとても面白いことです。
限られた条件の中で
課題をクリアし、
製品を実現。
半導体関連の製品開発に
携わっているそうですね
TOMOEGAWAは、熱・電気の評価技術とコントロール技術を活かして、5GやDXの進展によってますます重要性が高まる半導体関連部品製品を展開しています。私の仕事は、半導体の製造装置に使われる部品製品の開発です。具体的な業務としては、樹脂や無機物からなる部材の処方を検討。続いて、製品の設計、量産に向けた製作安定性の確認などを行います。開発部門内だけではなく、製造部門や品質保証部門など他部門の方々と連携を図って、半導体製造装置メーカーなどのお客様が求める部品製品の実現に取り組みます。
開発の仕事には、
どんな困難がありますか?
私は以前に、担当した製品について試作品を作って、そこから量産化に移行させる過程で、安定した製造ができず、お客様から「もう一度設計を見直すように」と要望をいただいてしまったことがあります。その時は、製造部門や品質保証部門の協力も得ながら、実験計画法や要因分析などの手法を用いて、課題点を整理。新しく立てた仮説をもとに、何度も試作を繰り返して製造を安定させて、最終的にはお客様から評価していただける製品を作ることができました。限られた時間や条件の中で、課題を克服し、製品の改善につなげられた時は、大きな達成感を得られました。
失敗を恐れることはない。
チームの支えがあるから。
仕事をするうえで、心がけていることは何ですか?
私たちの最終的な目標は、お客様の求める機能を満たした部品製品を安定してお届けすること。そのためには、私が携わっている開発段階で、製造段階、つまり量産を十分に考慮した設計を行う必要があります。開発者である私に量産の視点がなくては、製造担当者の作業に無理が生じたり、製造段階での熱的や電気的な耐久性が足りなかったりして、安定した製造が難しくなります。そうならないためにも、製造サイドとしての意見や品質管理の考え方など、他部門の皆さんの声をしっかりと聴くようにしています。
今感じている、TOMOEGAWAの良さは何ですか?
ひとつは、新しい領域への挑戦です。元々持っている抄紙、塗工、粘・接着、粉体などに関する技術や知識を活かしながら、新たな事業の創出や技術の獲得を積極的に目指しています。常に新しい領域に取り組める環境は、開発者としては理想的だと思います。
もうひとつの強みは、チームプレーではないでしょうか。開発を進める上で失敗はつきもの。でもTOMOEGAWAでは、たとえ失敗しても、上司や先輩をはじめチームの皆さんが手厚くフォローしてくださいます。課題解決に向けてチーム一丸となっている時は、この職場の一員となれて良かったという気持ちになる瞬間です。
TOMOEGAWAで今後挑みたいことは
自分が開発する製品を、量産まで持っていくことが一番の目標です。半導体関連事業は「競争が激しいため、短期間で製品を形にしなくてはならない」という難しさと同時に、最先端の技術に関われるという魅力があります。この刺激的な環境の中で着実に成長し、お客様のニーズに応えるだけでなく、TOMOEGAWAの技術発展に貢献できるようになりたいと思います。
One Day Schedule
  • 8:30
    出社
    朝会、メールチェック、本日の業務の確認。
  • 9:30
    試作、実験
    樹脂配合、基礎物性測定
  • 12:00
    昼食
    持参した昼食を食べる。近くの店にランチに行くことも。
  • 13:00
    試作、実験
    試作立会い、試作品の確認。
  • 15:00
    打合せ
    社内打合せ、顧客打合せなど。
  • 16:30
    翌日の準備
    実験結果のまとめ、資料作成、現場への指示書作成。
  • 18:00
    退社
    帰宅後は趣味の時間(好きなアーティストの動画を楽しむ)
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