金融機関との
コンタクトを通じて
専門性や交渉力を
磨いていく。
- 所属の財務グループで担当している
職務について教えてください。
- 会社の財務に対する業務を担当しています。実務は大きく3種に分けられますが、ひとつが資金調達です。工場を建て替える際や新たな製造設備を導入する際などは、巨額の資金を要するため、金融機関の融資を受けます。金利や返済などの条件調整や社内の稟議申請、融資契約の事務手続きなどが担当業務になります。二つ目は、自社の決算に関する説明です。融資する側にとって取引企業の経営状況は大きな関心事ですから、公開しているIR情報以上に細かな情報を加えた決算資料を作成したうえで対面で説明しています。そして三つ目が、グループ会社の与信業務サポートです。新たな取引に乗り出すためには、リスク回避のために取引先企業の経営を分析する必要があります。このため、各グループ会社の経理部門の与信業務を支援しています。
- どのような部分に
難しさややりがいを感じますか。
- 資金調達業務のうち、銀行側との条件交渉ですね。異動当初はファイナンスの知識がゼロに等しかったので、上司の脇で交渉のやりとりを聞いているだけでも難解でした。金融機関によって重視するポイントが異なるので個別に把握して臨む必要がありますし、有利な条件を引き出すための交渉力も不可欠です。最近になって、ようやく自分からも発言できるようになってきましたが、まだまだ強化課題のほうが多い状態ですね。一方、やりがいは、視野を広げられる点です。入社以来、職務として社外の方とやりとりするのは初ですが、雑談のなかで為替レートや日経平均株価などが話題にのぼるので刺激になります。また、銀行から新たなサービスを紹介されたり、融資の仕組みをカスタマイズして提案されたりと、この業務ならではの情報に触れられる点には面白みも感じています。