T.U
Interview03
今までにない価値を持った
新しい素材を創造し、
自分の製品として市場へ。
T.U
iCasカンパニー開発本部 新規技術推進グループ
2021年 新卒入社
生命環境科学研究科 応用生命科学専攻修了
入社動機
自分が専攻した有機合成がいかせるフィールドを求めて、インターンシップに参加。高機能性材料分野での独自の事業展開に将来性を感じて入社を決意。
独自の価値を追求する
企業姿勢に共感
TOMOEGAWAとの出会いを教えてください。
TOMOEGAWAを初めて知ったのは、大学で開催されたインターンシップの合同説明会。その「異質さ」に、とても興味を持ちました。それまでの就職活動では、合成樹脂、紙パルプなど化学系の知識がいかせそうな業界を広く見ていましたが、TOMOEGAWAのように関心をそそられた企業は他にありませんでした。金属100%の紙、セラミックの紙、樹脂を使った樹脂繊維シートなどを紹介されて、「ニッチな市場で独自の価値を提供する企業として将来性がありそうだ」と感じて、インターンシップに参加。そこで大学時代に勉強した有機合成の知識がいかせることを確認し、「ここで働いてみたい」と思いました。
実際に入社してみて、どんな会社でしたか。
開発者を志す者にとって、非常に働きやすい環境だと感じています。なぜなら、誰かに従うのではなく、自分が主体となって技術開発に取り組めるからです。TOMOEGAWAでは、任された開発の進捗状況や課題を、開発チームのメンバーたちが参加する検討会に報告して、いろいろな意見をもらいながら進めていきます。そうした場では、上下関係を意識することなく、対等な議論ができます。上司や先輩に対しても、イエスマンになる必要はなくて、「こっちの方がいいのではないか」とストレートに話すことができます。
誰もやっていないことに
挑戦する
難しさと面白さ
現在は、
どんな業務を担当していますか。
TOMOEGAWAの研究開発活動の最上流にあたる要素技術開発に携わっています。開発成果を下流の開発、生産部門へと渡していく、つまり直接に製品に結びつくわけでない点において、大学の学術研究に近いイメージの仕事です。具体的には、TOMOEGAWAが培ってきた金属、合成樹脂繊維や「抄紙」「塗工」「粉体」技術などを新しい方面で利用するために、様々な検討や実験を進めています。私の場合、新規のセラミックや炭素材を活用したシートやそれらの組み合わせを検討して、既存の製品を超える機能の実現を目指しています。
仕事の面白さは、
どんな点にありますか?
開発者の仕事は、誰もやったことのないことへの挑戦ですから、困難の連続。たとえば「ラボスケールだと仮説通りの実験結果になるが、製造段階へと進めるべくスケールアップするとうまくいかない」といったことが多々あります。あるいは「今までにない製品をつくれるけど、市場が小さくて、採算がとれない」ということも少なくありません。容易に達成感が得られる仕事ではありませんが、開発内容を社内に発信して「製品化を検討したい」という声があがる時などは、やりがいを感じることができます。
自分の力と周囲の支えで、
課題のクリアに成功
働き始めて、一番嬉しかったことは何ですか?
私は現在、新規のセラミックスや炭素材を活用した高温発熱体の作成に取り組んでいます。この発熱体は「加熱に要するエネルギーの節約」をはじめ、様々なメリットが期待されます。しかし炭素材は、少しでも酸素と触れると消耗して本来の性能を発揮できなくなります。こうした課題に対して私は、自分なりの考察や周囲のメンバーたちとのディスカッションから、「他材料との複合化により炭素材の耐酸化性を向上させる」というアイデアを発案し、高温発熱体の性能を向上させることに成功しました。
開発者として何を大切にしていますか?
開発者というのは、自分の考えを持たなくては、開発を前に進めることができません。ただし、それと同じくらいに、自分の考えに凝り固まらず他者の考え方やアイデアに耳を傾けることが重要です。要素技術開発は、前例のない検討を行うことがほとんど。したがって、自分だけの視点や発想からだけで課題を解決しようとしても自ずと限界があります。ですから私は、自分の力で推測したり仮説を立てたりすることも大切にするとともに、上司や先輩、同僚たちの意見を常に尊重し、それらを踏まえて検討するように心がけています。
TOMOEGAWAで今後挑みたいことは
現在は、最上流の要素技術開発に携わっていますが、将来はもっと製品に近い下流の開発業務にシフトして試作などの経験を積んでいきたい。そうすることで、製造技術の知識も修得して、要素技術から製品に至るまでの一連の流れに精通した技術者へ。さらにいつかは、自分の開発から生まれた素材を自分の手で世の中に送り出したいと考えています。
One Day Schedule
  • 8:30
    出社
    メールチェック・TODOリストの確認
  • 9:00
    実験準備
    TODOリストの実験内容に必要な試薬等の準備
  • 9:30
    実験
    (材料の作成)
    実験開始
  • 12:00
    昼食
    寮に1度帰宅し、昼食
  • 13:00
    実験
    (材料の加熱)
    引き続き、TODOリストに従い実験
  • 16:00
    実験終了
    実験内容まとめ・上司や先輩への相談。
  • 17:30
    翌日準備
    メールチェック・TODOリスト作成
  • 18:00
    退社
    趣味の音楽作成、ゲームなど
Other interviews