Y.I
Interview11
「この世にあるのか」に挑んで、
「その手があったか」を見つける
Y.I
iCasカンパニー 開発本部 ファイバーマテリアル開発グループ
2020年 新卒入社
電気電子情報工学専攻修了
入社動機
「電気」と「化学」の両方の知識がいかせる会社を求めて、TOMOEGAWAと出会う。無限の組み合わせに取り組んで他社ではやっていない開発に取り組めることに魅力を感じた。
「電気がわかる化学屋」の
キャッチフレーズに魅かれて
会社との出会いを教えてください。
就活では大学で学んだ電気と有機化学の知識を両方活用できる会社はないかと探していました。そんな時、とある企業説明会で目に飛び込んできたのが、「電気がわかる化学屋」というTOMOEGAWAのブースに掲げられていたノボリでした。正直をいうと、TOMOEGAWAの製品のベースにある紙や繊維については、それまでの学生生活で全く触れてませんでした。でも、担当者から「無機繊維や無機粉末の組み合わせで、やろうと思えばどんな性能も出せる分野」という説明が、小さい頃からモノづくりが大好きだった私の心に響き、「絶対にやってみたい」と思いました。
どんな開発に携わっていますか?
各種シートにTOMOEGAWAの「抄紙技術」「塗工技術」「粉体技術」を使って耐熱性、耐薬品性など様々な機能を付与する機能性シートの開発業務を担当しています。仕事の流れとしては、お客様が求めるシートを実現するために、原料材料(繊維や粉体)を選定し、その処方を検討。テーブルと呼ばれる小さなスケールで試作品をつくり、性能がクリアできれば、生産マシンによる製造条件の検討を行い、量産へともっていきます。試作品が一回でOKとなることはほとんどなく、試行錯誤の連続ですが、「開発って、こういう仕事なんだろうな」と、学生時代に思っていた仕事に、今まさに携わることができて満足しています。
“やりがい”も
“難しさ”もあるから
「感動」がある。
仕事のやりがいを教えてください。
「処方完成」「初めての実機検証」「製品完成」といった開発の節目節目で、達成感を味わうことができます。担当したどの開発案件にも思い入れがありますが、最も印象に残るのは、自分が開発を進めて初めて販売までこぎ着けることができた製品です。建物の天井に用いられる不燃性の目地材でしたが、「2年あまりの取り組みを経てお客様からOKをもらった時」「できあがった製品が梱包され出荷されていく様子を目の当りにした時」は、感無量でした。いろいろな会社、いろいろな仕事がありますが、いつまでも心に残る感動が味わえる仕事は、そうそうないと思います。
反対に仕事の難しさは、何ですか?
お客様から要求される特性が複数あった際、片方の特性を改善すると、もう片方の特性が悪化するといったことが多々おこります。たとえば、私の経験した建材用目地材では、粘着剤の働きを考慮して、「硬さ」と「柔らかさ」という相反する性質をうまくコントロールすることが求められました。あの時は、ちょっとした処方の調整では何ともならず、「そもそも、解決する方法がこの世に存在してるのか」という気持ちにもなりますが、他の部署に所属する粘着剤の専門家の支援ももらって、何とか答えを出すことができました。
後輩たちにつなげたい
モノづくりへの想い。
あなたにとってTOMOEGAWAとは?
コーポレートスローガンに掲げる「その手があったかTOMOEGAWA」が表わしているように、他社にはマネできないような技術や発想を形にする会社です。産業用特殊紙のパイオニアとして蓄積してきた様々なノウハウを組み合わせることにより、経験のない処方にも生産方法にも臆することなく挑戦します。規模が大きすぎないこともあり、既存の設備や仕組みにとらわれることなく、フレキシブルにいろいろなモノづくりができるのです。だから、お客様から「他でできないと言われたから、TOMOEGAWAに頼むしかない」という声をいただきます。これは、技術者としてとても誇らしいことです。
これからの目標を聞かせてください。
TOMOEGAWAで働くうちに、私はモノづくりについて、ひとつの考え方を持つようになりました。それは、開発・生産・営業といったモノづくりに関わる人たち、みんなが気持ちよく仕事ができなくてはいけないということです。なぜかというと、コスト・効率・作業性等、モノづくりに求められる様々な条件を自分一人の力で達成することは到底不可能。みんなで情報や考え方を共有しながら、気持ち良く働いて、はじめて良いモノづくりができるのです。上司や先輩方から導いてもらって辿り着いた大切な考え方を、次は後輩たちに継承していくつもりです。
TOMOEGAWAで今後挑みたいことは
TOMOEGAWAは、同じ日が2日とない会社。日々の業務を通して、どんどん成長することができます。今はまだ与えられた仕事をこなしている状態かもしれませんが、できるだけ早くチームのリーダーとして成長してプロジェクト全体を動かしていけるように。そしていつかは、「電気」と「化学」の技術をいかした自分オリジナルの製品を世の中に出してみたいです。
One Day Schedule
  • 8:30
    出社
    メールチェック・1日のスケジュールを確認。
  • 9:00
    テーブル検討開始
    製品の処方検討を実施。
  • 12:00
    昼食
    給食サービスでお弁当を注文。事務所で食べる。
  • 13:00
    引き続き
    テーブル検討を実施
  • 15:00
    テーブル検討
    結果まとめ
    AM に実施したテーブル検討の結果をまとめる。
  • 16:00
    テーブル検討結果を
    チームで共有
    上司や先輩に次のアクションを相談
  • 16:30
    次回のテーブル検討事項のまとめ、明日の実験の準備
  • 17:00
    帰宅
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