新規事業推進製品コンバージョンシート
加熱によりプラスチックのような風合いに変化する紙 (PET混抄紙)
加熱前は紙のようなフレキシブル性を備えていることから、任意の形状に変形が可能です。また、その形状を保持したまま加熱することで、熱溶融繊維同士が接着し、強度や耐水性などプラスチックの特性を発現します。更に、紙の隙間に熱溶融繊維が溶けて埋まっていくことで、基板等の凹凸に沿ってプラスチック化することが可能です。
特長 1加工温度制御可能(低温80℃~)
- 80℃からの低温加工が可能で、熱溶融繊維の最適化により、加工温度を選びません。

特長 2凹凸追従性
- 熱溶融繊維が紙の隙間に埋まる特性があることにより、凹凸に沿った成形加工が可能。
- 表面への微細な凹凸加工も可能(エンボス加工など)。


特長 3様々な形状での固定が容易
- 紙のようなフレキシブル性を活かして様々な形状に変形可能


用途例
- ハーネスなどの固定
- ICカード
TOMOEGAWAグループの昌栄印刷株式会社はコンバージョンシートを使用して環境配慮型ICカードを製造、販売しています。
この環境配慮型ICカードは、1枚当たり約10%の紙パルプを含有しており、カード200万枚につき約1トンのプラスチックを削減できる想定です。
(ストロー約120万本分、レジ袋約20万枚分に相当します。)
このカードは、一般社団法人日本有機資源協会の発行するバイオマスマークの認定を取得しています。

バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用している環境商品の目印です。一般社団法人日本有機資源協会の専門家から成る第三者委員会による審査に合格した製品に付与されます。
詳細:https://www.jora.jp/biomassmark/
カードの構造図
