サステナビリティ

トップメッセージ

変革を成果につなげ、持続的な成長へ

受け継いだ技術と挑戦のDNAを、次なる成長へ

2026年4月、代表取締役社長に就任いたしました。TOMOEGAWAの経営を担う重責に、身の引き締まる思いです。創業112年の歴史を有する当社の経営を担う責任の重さを日々感じながら、その持続的な成長と企業価値向上に全力で取り組んでまいります。

当社は1914年の創業以来、時代の変化に対応しながら事業を発展させてきました。電気絶縁紙の国産化から始まり、トナー、半導体関連材料、機能性シート、ディスプレイ関連材料などへ事業領域を広げてきた歴史は、変化への挑戦の歴史でもあります。現在も私たちは、その挑戦の歩みを止めることなく、新たな価値創造に取り組んでいます。

当社には創業以来培ってきた「抄く・塗る・貼る・砕く」という独自の技術があります。さらに、それを支える素材に関する豊かな知見や、分析・評価技術、生産技術、設備技術があります。私は、これらの技術を単独で捉えるのではなく、「素材×素材」「素材×加工」「TOMOEGAWA×パートナー」という組み合わせによって新たな価値を生み出すことができることが、当社の最大の強みであると考えています。

技術を価値へ、挑戦を成長へ

一方で、技術そのものが企業価値を生むわけではありません。どれほど優れた技術であっても、お客様に採用され、製品となり、利益を生み出し、社会に実装されて初めて価値になります。

私はCTOとして技術開発や新規事業開発に携わってきました。その経験を通じて強く感じているのは、技術と事業は両輪でなければならないということです。研究開発は未来への投資ですが、その成果を事業につなげる責任も同時に負っています。今後は技術を生み出すだけでなく、技術を収益へと結びつける取り組みをさらに強化してまいります。

当社の歴史を振り返ると、成長の原動力は常に変化への挑戦でした。創業時の電気絶縁紙の国産化も、事業領域を広げてきた数々の製品開発も、社会やお客様の変化に応えようとする挑戦から生まれています。現在、私たちは変わることを求められているのではなく、変わらなければならない局面にあります。そして私は、この変化こそがTOMOEGAWAの可能性を広げる機会であると考えています。

変革を成果へ、成長を企業価値へ

第8次中期経営計画では、事業ポートフォリオ改革や構造改革、新製品開発など、次の成長に向けた基盤づくりを進めてきました。その結果、多くの技術シーズや新製品が生まれ、成長市場への入り口も築くことができました。一方で、それらを十分な収益として結実させることについては、まだ道半ばであると認識しています。

第9次中期経営計画では、「変革を成果にする」をテーマに掲げています。新製品売上高比率30%という目標の達成に向け、開発成果の事業化を加速させるとともに、収益基盤と経営基盤の強化を進めてまいります。単に売上規模を拡大するだけでなく、利益率、資本効率、キャッシュ創出力を高め、持続的な成長を実現できる企業体質を構築していきます。

特に、半導体、環境・エネルギー、モビリティなどの成長市場に注力します。熱・電気・電磁波コントロール材料「iCas」、環境貢献型材料「GREEN CHIP」などの独自技術を活かし、社会課題の解決と事業拡大の両立を目指します。環境対応、省エネルギー、資源循環への貢献は、単なる社会的責任にとどまらず、将来の成長機会でもあると考えています。

守るべき価値を基盤に、未来への変革を進める

サステナビリティについても同様です。当社にとってサステナビリティは事業活動の外側にあるものではありません。

環境負荷低減に貢献する製品の開発、多様な人財が活躍できる職場づくり、安全・品質・コンプライアンスの徹底などを通じて、企業としての責任を果たしながら競争力強化につなげていきます。社会的価値と経済的価値を両立させることが、持続的な企業価値向上の基盤になると考えています。

私たちが目指すのは、短期的な利益のみを追求する企業ではありません。お客様、株主の皆様、取引先、従業員、地域社会から長期にわたり信頼される企業です。そのためには温かい理念だけでなく、規律ある経営も必要です。

成長が期待できる分野には積極的に投資する。一方で、期待する成果が得られない取り組みについては改善や見直しを行う。限られた経営資源を最も価値を生み出すところへ配分し、必要な意思決定を適時に行う。これは経営の責任であると考えています。

守るべきものを守りながら、変えるべきものは変える。
その姿勢を貫き、未来への挑戦を続けてまいります。

挑戦する人の力が未来を創る

技術を事業にする。
事業を利益にする。
利益を次の成長につなげる。

その担い手は、社員一人ひとりです。

私は、人こそがTOMOEGAWA最大の財産であると考えています。長い歴史の中で培われた技術やお客様との信頼も、それを支えてきた人の力があってこそ受け継がれてきました。

社員一人ひとりが挑戦し、学び、成長できる環境を整え、その力を組織全体の成果へとつなげていくことも、経営の重要な役割だと考えています。

私たちは、社員一人ひとりの力を結集し、TOMOEGAWAを高付加価値素材・技術企業へ進化させることで、持続的な成長と企業価値向上を実現してまいります。

そして創業以来受け継がれてきた挑戦の精神を礎に、変革を確かな成果へと結びつけ、次の時代のTOMOEGAWAを皆様とともに創ってまいります。

代表取締役社長 COO兼CTO井上雄介

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